糖質制限食とは糖質を考える今までとは違う食事療法
糖尿病の治療は、1に食事、2に運動、3に薬といわれています。しかし、毎日、バランスを考えカロリー計算した食事療法を守り、運動をしていても血糖コントロールがうまくいかない患者様がおられます。
そういう患者様に今までとは違う画期的な食事療法である糖質制限食をオススメいたします。
そういう患者様に今までとは違う画期的な食事療法である糖質制限食をオススメいたします。
高雄病院の糖尿病食事療法は、血糖値を上昇させる糖質を制限し、たんぱく質を中心に摂取することで、血糖値の急激な上昇を避ける糖質のコントロールを主とした画期的な糖質制限食で糖尿病・メタボリックシンドロームにお悩みの方のための食事療法です。
糖質制限食の基本的な考え方は、出来るだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというもので、簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるイメージになります。
ここでいう主食とは、米類、麺類、パンなどの米、麦製品やイモなど糖質が主成分のものです。
糖質制限食実践の3パターン
1.スーパー糖質制限食 ※糖尿病患者様に推奨
朝食、昼食、夕食全て主食(米飯・めん類・パンやイモ類など糖質を多く含む食品)を抜く。
朝食、昼食、夕食全て主食(米飯・めん類・パンやイモ類など糖質を多く含む食品)を抜く。
効果は抜群で早く、糖尿病や肥満、メタボリック症候群を速やかに解消したい方にオススメ。
2.スタンダード糖質制限食
朝食と夕食は主食を抜き、昼食のみ主食をとるパターン。
糖尿病や肥満の解消を目指したいが、3食全て糖質制限食を行うことが難しい方向け。
3.プチ糖質制限食
夕食だけ主食を抜く、ダイエット目的や、嗜好的に炭水化物がやめられない方向け。
なお糖尿病患者様にはスーパー糖質制限食もしくはスタンダード糖質制限食がオススメ。
糖質制限食を実行する場合の注意点
糖質制限食は開始直後から効果があるため、経口血糖降下剤内服やインスリン注射をしている方は、低血糖発作を起こす可能性があります。
そうした方は、かならず医師と相談し、出来れば入院して糖質制限食を行って下さい。
また、腎機能の低下している方には糖質制限食は適しておりませんのでご注意ください。
入院の手続きについて
高雄病院の「糖質制限食入院治療」を受けるにあたって、まず外来診察していただき、担当医が入院の適応と判断された場合に入院の手続きが始まります。
入院適応と判断された場合は、医事課入院事務担当とご相談いただき、入院日・入院期間などを決めていきます。通常2週間の入院ですが、病状に応じて前後いたします。(保険適用可)
県外や遠方の患者様は、入院して糖質制限食による糖尿病自己管理の体験や知識を会得していただき、退院後はかかりつけの主治医の先生にフォローしていただきます。
京都や近くの患者様もなかなか血糖値がコントロールできない時などは、「コントロール・教育入院」目的で入院していただき、ほとんどの患者様が改善されているためオススメです。
入院時の検査について
・CGM(皮下連続式グルコース測定:24時間ブドウ糖測定)
「通常のカロリー制限の糖尿病食」と「糖質制限食」の効果の大きな差をリアルタイムに確認するため入院時に装着し、糖質制限食を摂取していただきます。
なお、初回入院の場合は、入院初日と2日目は、通常の糖尿病食(高糖質食)、3日目よりスーパー糖質制限食に切り替えて検査します。
・尿糖測定、インスリン分泌量測定(尿中Cペプチド測定)
1日の尿を溜めて、尿糖やトータルなインスリンの分泌量がチェックできます。
・その他
インスリン抵抗性、インスリン追加分泌能、内臓脂肪CT、頸動脈エコーなど、糖尿病に関連する様々な検査があります。
栄養指導
管理栄養士による栄養指導により糖質制限食に関しての知識を深めていただきます。
ご家族等で糖質制限治療をお受けになりたい方は、下記までお問い合わせください。
【 お問い合わせ先 】
〒616ー8265 京都府京都市右京区梅ケ畑畑町3
一般財団法人 高雄病院
電話:075ー871ー0245 FAX:075ー861ー8340
担当:医事課入院事務係